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絵画について

 こんにちは。アトリエくまの堀江です。すっかり春になりましたね。もうかなり薄着でも日中は大丈夫なほどで、今日なんかは本当に気持ちのいい天気です。

 さて、今回は絵画表現についてボクが思うことを徒然な感じで書いてみたいと思います。
 まずはボクのことから。ボク、アトリエくまの講師をしている堀江は平面の絵画表現を得意とするアーティストでもあります。いわゆるデッサン力を基礎とした絵画表現ではなく、らくがきをしているときのようなリラックスした線や、ほんの少し奇妙なモチーフなどを使った作品を主に描いています。そこに、美術という学問のことなんかも加えていっているわけです。
 普段からずっとメモ帳を片手に持ち歩いていて暇があれば絵を描いています。絵を本格的に習ったことはありません。教本を片手に勉強したり、仲の良いアーティストにアドバイスはもらうことはありますが、ほぼ我流で身に着けて表現方法を模索してきたといっていいでしょう。その結果、現在はわりと個性的な絵画を描いているのではないかなと思っています。それと絵を描くことの楽しさをずっと失っていないです。これは本当に大切なことだと思っています。

 そんなこともあってか、アトリエくまでは絵画のカリキュラムは、ちょっと控えめな傾向があります。描き方を知りたいという欲求がある子どもにはもちろん教えています。でも、自由に描いていたいという子どもに自分の技法や一般的なデッサンの手法を一方的に伝えることは正しいのか?子どもたちを枠にはめてしまって良いのだろうか?美術の世界では型にはまっている作家が歓迎されることは実際あまりありません。美術の世界で生きない方にとっては一層、型にはまらず、のびのび描いたほうが素晴らしいと思うのはボク個人の感想ですが、少数意見ではないでしょう。
 それでは、絵画の指導をしないというのが正解なのか?というとそうではないのかな?というのが最近の答えです。子どもたちはやっぱり自分の思うとおりに絵が描けたら、どんなに素晴らしいだろうと思い、わくわくしているからです。
 でも、こうしたら、それっぽくなるというテクニックばかりを教えるのは、どうもいけないと思うのです。なぜなら、そのテクニックそのものが型にはまりこむ大きな要因になるからです。
 では、何を学ぶべきかというと、それはボクが思うに「観察すること」かなと思うのです。実際にあるものを観察する。じっくりみて自分なりの表現を模索する。それからさまざまなものから「見立て」を行い、自由な発想で絵を楽しむ。そして、それらをきちんと仕上げる方法を学べば良いと思うのです。
 「観察すること」と「見立て」……こんなものはお金を払って学ぶ必要はないのではないか?という意見もあると思います。でも、こんなことにもさまざまな工夫とテクニックがあります。
 いかに子どもたちを型にはまないで育て、絵の楽しさを忘れず表現を豊かにしていくのか?こういうことを考えてアトリエくまでは2016年は絵画のカリキュラムを少しずつ増やしていくつもりです。
 とても難しいですが、ボクとしては一つ納得して答えが出せたので、一歩進めたかなと思う次第です。乞うご期待ということで♪



相模原市緑区西橋本の子ども絵画造形教室アトリエくま 堀江和真

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