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 こんにちは。アトリエくまの堀江です。いやはや夏暑いなーと思って過ごしていたら、もう8月も残すところ1週間となっていました。今年の夏も思い出深い濃いものとなりそうです。とはいえまだまだ暑いので、夏終わるなぁみたいな気分にはまだなっていません。

 さて、先日はポエトリースラムジャパンの東京大会の会場にてワークショップをさせていただきました。ポエトリースラムジャパンって何って思う方も多いかと思いますので、少し説明します。すごく簡単に言うと詩の朗読の大会なんです。詩の朗読って地味な印象ありますよね?ボクも最初はそうでした。なんかナルシストのひょろっとした男の人が体をくねらせながら「あぁ」なんていいながら、うたいあげるみたいなイメージがありました。まぁ、これはすごく偏見に満ちた思いこみではあるとは思うですが。でも、このポエトリースラムに関しては、そんなボクのイメージを見事にひっくり返してくれました。なんというか自由です。色々なオリジナルな詩があり、語り方があります。しとやかに静かに語る方もいれば、ラッパーの方もいて、よくわからないけどおもしろい方もいたりします。笑ったり、ちょっと涙が出たりみている方も忙しいのです。

 なぜボクがこの大会のワークショップを担当したかというと、このポエトリースラムジャパンの会長?でもある村田さんとの出会いがあったからです。東日本大震災のチャリティーイベント「愛をつなごう大人の文化祭」にてお互いがゲストとして毎年参加していて、今年も一緒に参加していました。村田さんは詩の朗読、ボクはワークショップという形でですが、なんとなくお互い顔見知りになり、少しずつ話をしているうちに7年が経ち、その縁で今回イベントに呼んでいただけることになりました。
 
 とはいえ、内容に関しては結構悩みました。詩というものにあまり触れたことのないボクが詩と真剣に向き合っている方の中に入って、何かしなければならないわけですから。それで、ボクにとって詩って何だろう?と考えたら、それは余白のようなものでした。詩を読んだあとのあのなんとも言えないポッカリとした時間や心模様。そこに自分なりの思いを自分の言葉でうめていくこと、もっと言えば言葉をうめる前の余白、それが詩なのかな?と思いました。ボクが絵を描いているからでしょうか?絵を描く前の白い紙、色をつけたらどうなるかと思えるような真っ白な立体などに詩を感じることが多いなと思いました。そこで、身の回りにある日常品をペンキで一つ一つ白く塗りつぶし、これを50個用意して、会場に並べてみることにしました。ここに、参加者やお客さんに思い思いの言葉をマジックで書き込んでもらうというものにしました。ペンキ塗りは大会の一週間前に村田さんはじめ5名の方に手伝ってもらいました。

 会場の方の反応は……ん~、まずまずだったと思います。

 ワークショップをしながら観戦した大会でしたが、これが本当に楽しかった。8時間!休憩をこまめにとりながらも長丁場でしたが、本当に楽しめました。まぁ、帰りは疲れてふらふらになりましたが(笑)
 心をこめた言葉、これを伝える技術や工夫。それぞれの方が、自分自身と向き合って紡ぎ出したスタイル……ポエトリースラムって奥が深いなと思いました。

 美術や絵画造形教室をやっていて素晴らしいとしばしば思うことは、こういった知らなかったカルチャーに招かれて、新しい出会いや経験をすることができることです。まだまだ力不足ですが、これからも頑張っていこうと思いました。

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相模原市緑区西橋本の子ども絵画造形教室 アトリエくま 堀江和真