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 こんにちは、最近少しずつ蒸し暑くなってきますが、アトリエくまは元気に教室を運営しています。

 今日はボクが最近、読んでいる本について書いてみたいなぁと思います。その本のタイトルが「驚くべき学びの世界」というものです。これは、レッジョ・エミリアという街が行ったアートを使った幼児教育の記録を扱ったもので、子どもの五感を磨く意味で、とてもおもしろいアプローチをしています。

 ここで扱っているアートはメインに場所や素材、音や光など身の回りにあるものと子どもたちとの対話や、参加メンバーの子どもたちのグループディスカッションがメインになっています。そして、そこで感じたものを素直な形で絵画や造形として表現していくといった感じです。

 では、こういったことを体験した子どもたちは何を獲得するのだろう?とボクは想像します。豊かな感性でしょうか?それとも卓越した表現力でしょうか?

多分、それは受け取った子供たちによってそれぞれ違うのだと思います。そしてそういう曖昧さみたいなものが美術のもっとも優れた点でもあるとボクは思います。

 レッジョ・エミリアでの挑戦は現在も続けられています。今後の展望が楽しみです。

 余談ですが、日本でも、この活動の普及をしている方々がいます。「@キオッチョラ@」という西東京市を拠点に活動しているグループです。先日ひょんなことから、そのメンバーの方との出会いありました。機会があれば是非ワークショップのときなどお邪魔してみたいものです。

ムナーリの教室

2014年06月04日
 都営新宿線「曙橋」から,ちょっと歩いたところにある旧小学校……ここは現在地域の人の憩いの場になっています。2階はおもちゃ博物館、1回は市民の方にひらかれていて地下はアートギャラリーになっています。この地下フロアのさらに一番奥にある図工室……ここにボクは5月から毎週木曜日授業を受けにいっています。講師はブルーノ・ムナーリ協会の岩崎先生です。

 そもそも、ここはどういう場所かというと、子どもの図工教育を向上させようという活動をしているCCAAというNPO団体の方々が運営している場所で、時には子どもたちが集まり図工教室をしたり、逆に学校の先生方が集まって意見の交換などをされている場所です。ボクの場合はまだ子供に何かを教えてみたいと考える前から、何となく縁があった場所です。

 さて、今回の教室はどうかというと、生徒は大人だけです。ここでは、どうしたら頭の柔らかい発想ができるかどうかというようなことをブルーノ・ムナーリの理論にのっとって、みんなで考えています。岩崎先生の絶妙な語りと、ちょっと意外な提案にそってユラユラと進んでいます。全部で10回の講座なのですが、すでに折り返しを過ぎてしまいました。基本的に独学のボクにとっては、20人もの方々と授業を受けるという経験だけでもたまらなくうれしいです。授業も毎回新しい気づきがあり目から鱗と感じです。ブルーノ・ムナーリ氏はデザイナー、美術家、絵本作家として活躍した人物です。彼の残した本などはとてもおもしろいので、ご興味のある方は是非読んでみてください。ボク自身、絵描きとしても、子ども教室の講師としても彼の影響を少なからず受けています。

 写真は図工室の机の表面です。この感じがなんともいえません。

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相模原市緑区西橋本の子供絵画造形教室 アトリエくま 堀江和真