本日 77 人 - 昨日 78 人 - 累計 201283 人
RSS
 こんばんは。アトリエくまの堀江です。今年は暖冬のようですね、おかげで薄手のコートを比較的長く着られてうれしいです。

 さて、今回は教室で使っている粘土についてちょっとだけ。みなさん、粘土ってどんなものがあるかご存知でしょうか?小学校や幼稚園で使っていたものだと紙粘土や油粘土なんかがポピュラーなのかな?と思います。紙粘土はその名の通り、紙で出来た粘土です。詳しく調べているわけではないのでよくわからないところもありますが紙用のパルプからつくっているのかもしれません。パルプは紙の材料でよく用いられるものですね。紙粘土は固まるのがはやく安価なものが多いのが特徴かもしれません。ただ、一般的なものはひび割れが生じやすく長期の保存には不向きな印象があります。油粘土はこれとは逆で固まらないことが特徴です。値段に関してはピンキリで数千円する本格的な造形材料としてのものもあれば、100円均一に売っているものもあります。
 
 さてさて、あとはどんな粘土があるでしょうか?お湯で溶けるお湯丸くん。細かい細工に向く樹脂粘土、陶芸に用いる陶土、木の粉を練ったもの、石の粉を練った石塑粘土、紙粘土の中でも超軽量なタイプのもの、細かい車のエンブレムやフィギアなんかにもよく使われるインダストリアルクレーなどが代表的な例でしょうか?ボクが小学校のころからあったものもあれば最近開発されたものもあります。粘土って身近なようでいて、義務教育を離れてからは全く触ってないという方も多いと思います。それぞれの粘土の作例などを調べてみると、それぞれ全然違います。本格的な窯を必要なものも中にはありますが、手軽に使えるものもあるので、是非色々試していただけたらなぁと想います。

 たくさんある中で、アトリエくまではどの粘土を使っているかというと、石塑粘土、オーブン陶土、ふわかる粘土があります。
 石塑粘土に関しては紙粘土と使い方などは同じですが、石の粉を練って作っているため比較的丈夫です。ひび割れも少なく扱いやすい粘土です。アトリエくまでは、アルミで芯材をつくり、この上に石塑粘土という造形方法によく使っています。
 オーブン陶土は成型後、オーブンで焼くといったタイプのものです。こちらはあまり芯材を用いることあなくビーズや小さなオブジェをつくるのによく使います。
 ふわかる粘土は紙粘土の超軽量版です。できた当初は画材業界の中で驚きをもって迎えられましたが、今では100円均一などでも手に入ります。柔らかく練ってホイップ状にしてだしたり、色をつけ、薄く延ばし、これを乾かし、後日細かく割りモザイク画の材料にしたりしています。

 ボクは前職の一つに画材屋の店員という仕事がありました。毎日接客していたので、さまざまな画材の知識に触れることができたのは今のボクの大切な財産となっています。今は子どもたちに工作などを教えるためと自分の興味もあり、これらを実際つかってみて、どんなものがつくれるかな? と考えています。
 とても楽しいです。まだまだ勉強不足なので、今後とも色々と試してみようと思います。また、もう少し詳しくなりましたらブログを通じてご報告しまーす。

 ではでは



相模原市緑区西橋本の子ども絵画造形教室 アトリエくま 堀江和真

ボクの先生

2018年11月01日
 こんにちは。アトリエくまの堀江です。最近は夜20時くらいから行けるときに散歩をしています。だんだん寒くなってきましたが、この習慣を長く続けることができたらいいなぁと思う今日この頃です。散歩の途中は色々な考え事ができます。普段の仕事や制作では考え事をしてしまうと手が止まってしまうので、あまり考え事をしないようにしているのですが、散歩の間だけと決めて考え事や今までの人生? の回想などをしてみるとなかなか楽しいものです。

 今日は、そんな散歩の間の回想もあって、ボクが今まで教わってきた先生について書いてみたいと思います。
 ボクは教室をやりながら、絵を描いたり造形作品をつくったりして発表するアーティストとしての仕事もしているわけですが、普段自分の話をする際には美大などには行かずに独学で学び、制作をしていると答えることが多いです。高校までは普通学校の授業レベルで美術を教わりましたが、それ以降学歴という意味ではどこかに行って学費を払って教わったりということはありませんでした。いくつか興味を持って短期の講座などには通ったりはしていますが、これも自分が興味を持ったものだけを必要に応じて受けている感じで、独学の範囲内といえば範囲内と言えるかななんて思っています。

 でも、ちょっと待てよ? とボクは散歩の途中で思ったわけです。ボクには先生と呼べる人が何人もいるな? と改めて気が付いたのです。もちろん、美術だけというわけではなく、自分という人間が構成されるにあたって関わってくれた人たちを次々と数えてみたのです。ちょっとだけあげてみようと思います。

 まずは何と言っても中学時代の部活の顧問であった先生の古屋先生。美術とかじゃなくてテニス部だったんですが、いつもことあるごとに「堀江、筋を通せ」と言われました。先生の期待に応えられるような大人になりたいと今も思っていますが、まだ道半ば…反省しています。それから中学の2年生のときにほんの半年ほど美術の授業を通して、その魅力に以後20年以上とりつかれるきっかけとなってくださった長廻先生。先生とは最近アーティスト同士として再開ができ、うれしかったです。
 そして、高校時代のアルバイト先で出会った当時の日本のスノーボード界のトップアスリートであった木場祐一さん。今でも本当に仲の良い兄のような存在です(悪いことも良いことも色々教わった(笑))。
 大学生のころは良きメンターにして友人として仲良くしてくれた神田くん。そして、多摩センターの路上で弾き語りをしていたころに知り合ったミュージシャンたち。いまでも彼らとは細々と交流が続いている。
 社会人になってからは画材屋世界堂に就職をし、そこで額装をはじめ美術の展覧会などへの参加などを経験させてもらった当時の先輩社員で、この子ども絵画造形教室のノウハウも教えてくれた画家であり絵画造形教室の先生でもあり空手家でもある納義純さんなどなど。
 今、あげた人だけではなく細かくあげていくとキリがないほど、たくさんの人に教わり今のボクがいるのだなと本当に思います。最近では書芸家の平野壮弦さん、アーティストの吉川陽一郎さんなど、自分ではまだまだ及ばないような超感覚的なとらえ方や悟りのようなものを持っている先輩作家や、年齢は同じくらいですが、毎日自分の制作のために通っているスタジオを一緒にシェアしているアーティストの皆さんもボクにとっては良き先生であり、美術を続けていく上での戦友のような存在にもなっています。

 うーむ、ボクって本当に色んな人にお世話になって、かわいがってもらって、すごくすごく恵まれているな~と今更ながら思います。「それでコレ? 」と言われてしまうと申し訳ないのですが(笑) 。

 ……本当に回想になってしまいました。すいません(笑) 。何が言いたいかというと、歳を重ねていっても、やはり先生って必要だなってことです。自分よりも歳が上とか下とかということは関係なく、尊敬をこめて学んでいくことって何歳になっても必要だなとつくづく思います。近年ではアイチエイジングなんてものがはやっていますが、若さを保つためにもこういうのって必要なのかなとおもいます。だって世の中には自分よりもずっとすごい人たちがたくさんいて、そういう人たちに会って話をして、友達になる。とってもエキサイティングだし、わくわくしますよね。わくわくしてる人って若々しいし、イキイキして見えるとボクは思います。
 そういう意味では教室に通ってくる子どもたちも時にはボクの先生ともいえます。子どもたちに教わることもとても多いです。教室の生徒たちが大人になったときに、ボクも名前をあげてもらえるようになれたらうれしいなぁと考えています。そして、大人になった子どもたちの周りには、その子たちにとって先生と呼べる人たちが過去にも未来にもずっといるような環境があったらいいなと思っています。わくわくしつづけてほしい。そう思います。




相模原市緑区西橋本の子ども絵画造形教室 アトリエくま 堀江和真